こんばんはヒラタです◎
今日は「入梅」です。
湿度が出てきて冷えを生んでいるなと感じることが
施術でも多くなっています。
今回は「湿」についてです。
貝原益軒の『養生訓』で
「湿」について書かれていたのでそれをご紹介します。
◆「遅くて深い」〜湿は遅効性の毒のよう
“風寒暑は人の身をやぶる事、はげしくして早し。湿は人の身をやぶる事おそくして深し。(中略)湿気は人恐れず。人にあたる事ふかし。故に久しくして癒えず。”
養生訓では病気を引き起こす外邪として風、寒、暑、湿をあげており、湿についてはこう書かれています。
「風、寒、暑は人の身体を病めること、はげしくて早いが、湿はおそくて深い。そのせいで、風、寒、暑についてはおそれるのに、湿についてはおそれない。ところが湿は身体の中に深く入り込んでくるので、容易に治らない」
湿気を甘く見ないようにと注意喚起していますね。さらにこうも書かれておます。
「湿気があるところからは早く離れるべきである。山中の川岸の近くからは遠かったほうがいい。低地で水に近いところ、床が低いところに、坐ったり横になったりしてはいけない。床を高くし、床の下の壁に穴を開けて、気の流れをよくする。塗りたての壁に近づいて坐ったり横になったりしてはいけない。湿気にあたって病になり、治りにくい。あるいは疫病になることがあるから、恐れなければならない」
水が近い環境は冷えやすいので女性は気をつけた方がよい、というアドバイスを私もすることがあります。
豊臣秀吉の2度の朝鮮出兵についても湿のことで言及しています。